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社員を評価しなくてもうまくいく経営

先日、ある経営者の方からこんな話を伺いました。

「うちの会社は社員を評価しないの。だって、その社員を採用するとき、何人かの候補者の中から、“この人にうちの会社で働いて欲しい”と思って採用するわけでしょ。

その時、その人は会社にとって最高の評価なわけです。なのに、入社したら他の社員と比べて能力がないとか何とか言って5段階評価で低い評価を付けたりするっておかしいじゃないですか。

能力が発揮できないとか、勤務態度がよくないとか、それは全部経営者の責任。そう思ってるから、社員に優劣をつける評価制度はないんです」

言われてみれば確かに。

弊所でもスタッフの募集をすることがたま~にありますが、少ない応募者ながら、様々な条件をクリアして「この人と一緒に仕事をしたら事務所も成長できるだろうな」と期待して採用します。そのとき、その方の評価は最高点なんですよね。

でも、採用後から評価が落ちていく…。経営者自身は自分の至らなさを顧みることなく、“やっぱり使ってみないと分からないから、採用って難しいよね”というところに着地して安心…。

採用した社員が経営者の思い通りに動いてくれないのは、あたりまえのことで、そこをどうなって欲しいのか根気よく伝えていくことが経営者の仕事なのに、それができていないことにはなかなか目を向けられないですね。

評価しなくて社員はちゃんと働いてくれるのか…気になりますよね。

こちらの会社さんは創業から数年ですが、数名の新卒採用の枠に何倍もの応募があるといいます。そして、評価制度がなくても社員の自主的な行動でどんどん業績が上がっているそうです。

今回は評価制度のことを書きましたが、単に評価する、しないの話ではなく、「社員への向き合い方」をこの経営者の方はとても深く考えていらして、それを実践されています。それがあってこそ、評価しなくても社員が会社に貢献してくれる、そんな仕組みになっているのだと思います。